重要なお知らせ
東日本大震災に関する連絡・通知 第58回学術集会 震災プログラム開催
公益社団法人日本麻酔科学会
理事長 森田潔
第58回学術集会 会長 武田純三
第58回学術集会(2011年5月19日~21日開催)の開催が迫る中、東日本大震災が発生しました。学術集会の開催について検討した結果、日本麻酔科学会として「今何が出来るのか、何をすべきか」を議論し、それを共有することで、皆の団結を生み、復興の支援をすることができる、またそれが必要であると考え、予定通りの会期で開催することといたしました。海外からの講演者の来日キャンセルにより中止となったプログラムがあったものの、復興に向けて、方向性と情報の共有化を図ることが必要と考え、以下4つの震災に関わるプログラムを緊急企画プログラムとして追加いたしました。これらのプログラム開催を通じて、様々な観点から議論され、災害・トラブルが生じた場合の麻酔科医としての対処方法について、一定の指針や提言を示すことができたと考えます。なお、プログラムの一部については、会員に広く周知するために、録画画像を会員ホームページに公開しています。
① 大規模災害と麻酔科医:後方支援の意義
-麻酔科医は、何が求められ、何を整備すべきなのか?-
東日本大震災における経験をもとに被災地での後方支援のありかた、非被災地における震災への対応が議論された。特に、麻酔科医あるいは日本麻酔科学会にとって今、取るべきアクションや、阪神・淡路大震災の経験及び最近の情報管理に関する新しいテクノロジーをどのように活用することができるかについて、焦点が絞られた。
② 被災地での緩和医療:災害時とこれから(麻薬の規制)
東日本大震災では、広範囲に及ぶ災害の問題点が露呈された。東日本大震災以前の震災時には注目されることがなかったことのひとつに、緩和医療、特に疼痛緩和に必要な薬物の提供はどうであったかということがある。このシンポジウムでは、今回の震災の経験を踏まえ、緩和医療・特にオピオイドに関連した問題点とその対策について検討した。
③ 被災地でのライフライン:災害時とこれからの供給
阪神・淡路大震災と東日本大震災を対比し、地震によるライフラインへの影響・被害を検証し、今後、医療ガスを含めたライフラインの供給が途絶えたときの対応について、医療従事者への提言を行った。
④ 計画停電、緊急停電への備え
東日本震災の影響により、東京電力の発電供給力が低下し、3月14日より約2週間にわたって計画停電が行われた。手術室・ICUなど麻酔科診療に与えた影響は大きく、計画停電への備え、節電対策について、大学病院、一般病院、ICU等異なる立場から議論された。
各プログラムの詳細はこちらからご確認ください。
