GEヘルスケア・ジャパン社 エイシス全身麻酔装置 APLバルブの動作不良(中間報告)
【2018年10月24日】
公益社団法人日本麻酔科学会
安全委員会
<製品名>
エイシス全身麻酔装置(類型形名エイシスCS2)
使用年数5年(耐用期間7年)
<事象>
麻酔中に手動換気(バッグ側)での気道内圧制御の不良が発生した.
<原因>
APLバルブの全開位置ストッパーが破断・脱落し,気道内圧を制御するダイアフラムの部分に挟まり,動作不良を起こしていた可能性があり,現在調査中である.
<最終調査結果が出るまでの対応>
同様の事例が発生した場合は,バッグ・バルブ換気や他の麻酔器に交換して対応する.
ABS(Advanced Breathing system)の脱着でストッパーを移動させることにより解消が見込まれるが,麻酔システムの回路がオープンとなる為,使用中は十分注意する.
なお,2017年8月30日に報告した事象(http://www.anesth.or.jp/med/20170830.html)と酷似していることから,メーカーは関連性を含め継続して調査している.
【障害発生時のAPLバルブの機能】
1.ストッパーの有無はAPLバルブの機能を妨げない.ストッパーがない場合,APLバルブノブの全開位置(■印)をわずかに外れることがある.
2.APLバルブは,手動換気モードでのみ圧力を制限し機械換気中は機能しない.
詳細は報告書をご確認ください。
GEヘルスケア・ジャパン社中間報告書
